鰻
鰻の脂が乗って大変美味しい季節です。土用の丑は何処の鰻屋さんの前の長蛇の列はお馴染みの風景。例に漏れず私も食べに行ってまいりました。パリッと焼けた皮目にふっくらと脂の乗った身。堪りません。私は美味しいものに出会うと、どうしても自分で作りたくなってしまう悪い癖があり、3〜4年前から、この時期になると鰻料理に挑戦してしまいます。当事の私は、そして道具から入る私はまずは鰻用の包丁を購入。鰻を捌く包丁にも、関東、中部、関西と型が違う。手っ取り早く小型の中部仕様を手に入れ、研ぎ込む。そのピッカピッカの包丁でスゥーっと鰻を捌く…。そんな簡単に出来るはず無し。鰻屋さんでは「捌き8年」だったけ?知り合いの鰻屋さんに聞いた所、鰻は「切る」では無く「裂く」そうな。その奥義「裂く」以前に目打ちの作業でも一苦労。左手でウナギのカマ下を掴み暴れるウナギの頬に目打ちを一刺し。腕に絡み付くウナギと言ったら力強くしなやかな、アントンのアナコンダ殺法チョークスリーパーの様。タップアウトしたい所をもう一頑張り。「アイ ネウ″ァー ギブアップ」です。何事も鍛錬かなと。何度も練習す
るとゆっくりながらでも上達するものです。今では奥義「裂く」までは無くともなんとか形にはなってきました。そのウナギを特製の甘酸っぱい洋風のタレに絡めながらグリルして、山芋と温泉卵と共にサラダ仕立てにした「ウナギのグリル と温泉卵のサラダ」、焼き茄子等夏野菜とウナギをゼリーで寄せた「ウナギと夏野菜のテリーヌ ロメスコソース」等がこの時期のおすすめ料理です。ウナギの脂ののったこの時期にご堪能下さい。 シェフ イノマタ談